今回は、NFTアートを実際に購入する際のポイントについて考えます。
昨今、多種多様なNFTアートが様々なプロジェクトにより生み出されています。海外プロジェクトも含め、その点数はこの先増加の一途を辿ることになります。NFTアートという言葉は知っていて、これから実際に購入してみようと思っていても、その判断基準が分からずに購入をためらってしまうケースが多いのではないでしょうか。
- 何を基準に購入すればいいの…!?
- 買ってはみたけど、価格が下がってしまったらどうしよう…。
今回はNFTアート購入に際して、そんな悩みをサクッと解決していきます。
ちなみに、NFTアートを購入するには暗号資産であるイーサリアム(ETH)が必要です。
まだイーサリアムを保有していない場合は、初めに暗号資産取引所でイーサリアム(ETH)を購入しましょう。オススメする暗号資産取引所はGMOコインです。この記事の最後のチャプターで、その理由を解説します。
口座は、下のリンクからでも作成できます。
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そして、取引所で購入したイーサリアム(ETH)を『MetaMask(メタマスク)』ウォレットに送付して、OpenSeaにウォレットを接続することで購入することができます。
『MetaMask(メタマスク)』ウォレットの作成方法については、こちらの記事に詳しく解説しています。
※ この記事の英語版はこちらです。同時並行で読み進めることで、英語力も身につくはずです。
NFTアートの本質を理解する
こちらの記事にも解説していますが、現時点ではPFP(ProFile Picture)として使用することが一般的です。自分が使用しているSNSでプロフィールアイコンとして、一種のアイデンティティを表現するツールとしての使用方法がメインです。
PFPとしての役割からさらに進化する
しかし、単にPFP(ProFile Picture)として使用することのみに集約されたNFTアートの役割は終わりを迎えつつあります。そして、PFPからの脱却こそがNFTアートの次なるテーマと言っても良いでしょう。
具体的にはこちらの記事に解説していますが、そのNFTアートを保有することで何ができるのかが重要になるフェーズに入ってきています。
例えば、
⇒『会員権』のような役割
- 関連するプロジェクトのコミュニティに参加できる権利を得ることができる
- そのプロジェクトから派生した他のNFTアートの優先購入権を得ることができる
- ファウンダー等が主催するオンラインサロンに参加することができる
⇒『株式』のような役割
- 関連するプロジェクトのガバナンストークンを得ることができる(配当金)
- そのプロジェクトが作成したファンアートを手に入れることができる(優待品)
⇒『不動産』のような役割
- 保有するNFTアートを担保にして、ETH(イーサリアム)等を借入することができる
⇒『クラウドファンディング』のような役割
- NFTアートを保有することで、そのプロジェクトへの応援を兼ねた資金拠出
- 資金拠出をしたプロジェクトからの特典等を受け取ることができる
というように、保有することで得ることのできる様々な役割が既に実現しています。購入する際には上記のようなポイントを頭に入れながら、自分にとって今必要なものは何かを判断して購入してみるのも良いでしょう。
例えば、参加したいと思うコミュニティが既に存在していて、そのコミュニティが運営するプロジェクトに自分も携わってみたいということであれば、そのコミュニティに関連するNFTアートを購入してみるといった感じでしょうか。
あるいはアートの枠を超えて、気になっているBCG(ブロックチェーンゲーム)があり、実際にゲームをプレイしてみたいということでいうことであれば、ゲーム内で使用できるアイテムNFTを購入してみるのもおもしろいです。
こちらは『Love Addicted Girls(LAG)』コレクションの1枚ですが、このコレクションのNFTアートを保有していると、
このようなファンアートをゲットすることができます。
これは、株式を保有することで得ることができる『優待品』に極めて近い感覚ですね。
こんなNFTアートは買うべからず
ここでは、購入する際にどのようなポイントに注視することで値下がりリスクを回避できるのかという点にフォーカスして解説していきます。
特に、NFTアートの価格変動については様々な要因が密接に関わり合いながら形成されていくものですので、ここでの解説で値下がりリスクを全て取り除けるわけではありません。最低限抑えておくべきポイントを要約して掘り下げていきます。
他プロジェクトのものまねコレクション
他の人気NFTアートのコンセプトへ単純に寄せただけのものはアウトです。なぜなら、そこに作品の独創性や唯一性がないからです。黎明期であれば受け入れられる余地があったのかもしれませんが、市場が成熟すればするほどオリジナリティのない作品は淘汰されていきます。
かくいう私も、ある人気NFTアートプロジェクトのコンセプトを丸パクりしたアートを購入したことがありますが、現在その価格は購入時価格から10分の1程度になってしまっています。こういう苦い経験があるからこそ、ここでお伝えする意味がお分かりいただけるのではないでしょうか。
ちなみに、このNFTアートです。どのNFTアートの丸パクリかは一目瞭然ですよね!
この記事を読んだ皆様はマネをしないようにしてください。
コミュニティが育っていないコレクション
NFTアートを購入する際の判断材料として、コミュニティが盛り上がっているかどうかという点も大きな要素になってきています。コレクション点数が多いジェネラティブ形式のNFTアートは、そのプロジェクトに好意を持つ特定のファンが多く存在していることが重要です。たくさんのファンを獲得できれば需要が大きくなりますから、当然マーケットにおいても値崩れを起こさずに価格形成を維持していくことが容易になります。
現時点で日本国内における代表的なコレクションとしては、『NinjaDAO』から誕生した『CryptoNinja Partners(CNP)』が挙げられます。この『NinjaDAO』におけるコミュニティ参加者はこの記事を執筆している時点(2022年6月中旬)で約31,000人ですから、日本国内では最大級のコミュニティに成長していると言えます。そして、多くの参加者が意見を交わしながら新しいプロジェクトが続々生み出されている点も素晴らしいです。
逆に、初期販売時だけ注力し、その後は音沙汰なしというコレクションも多いです。このような場合ですと価格ありきの状態になりますから、中・長期的視点で捉えると買い支えがなくなり価格が下落する傾向にあります。
初期販売も大切なのですが、その後の二次・三次流通を如何に裾野を広げ大きくして、コレクションのファンを獲得していくのかがポイントになります。そういう観点から、やはり活性化しているコミュニティの存在というのが価格形成面から見ても非常に重要になってくるわけです。
流動性の低いコレクション
これは、先にも解説したコミュニティの話とも密接に関わる部分なのですが、コミュニティが十分に機能し一定数のファンが存在すれば、マーケットにおけるコレクションの価値あるいは販売価格が安定します。
例えば、OpenSeaなどで多少の売り圧力がかかり価格が下落しそうな状況でも、それを買い支えるファン層が多ければ多いほどフロア価格は安定しリスト率も低減していくため、投資的視点で捉えると買い銘柄であると判断することができます。
逆に、コミュニティ機能が十分でなく、そのコレクションのファンもいないという状況になると価格下落局面では買い支える力は少ないため、売り圧力が強くなって価格は下落し、OpenSeaのリスト率も上昇します。
すると、次第にコレクションの全体評価は落ちていきますから、売買自体が発生しなくなりマーケットにおける流動性が低下するといったことになります。
流動性が低下すると、仮にそのコレクションの作品を売りたいと思った場合でも、既に人気がなくなってしまっていますので、買い手が付かずにいつまでたっても売れないといった状況が発生してしまうのです。
よって、有望なNFTコレクションを判断する基準としては、そのコレクションの総取引量が他のものに比べてどのくらい大きいのかを見るだけでも1つの判断基準になるでしょう。
初期販売価格が高いコレクション
初期販売(一次販売)の価格がある程度大きくなると、仮に需給が悪化した場合に下値を伺う余地が大きくなるということです。特に、短期トレーダーがここに入ってくると売りが売りを呼ぶことになりますから、値崩れするスピードも早くなり注意が必要です。
逆に、そもそもの売り出し価格が安価であれば、仮にそこから値崩れを起こしたとしても購入者目線で見て下落リスクを許容する範囲が広くなりますから、市場心理の冷え込みもそこまで大きくなりません。「元々の価格が安かったから、この程度の値下がりはしょうがないか」という判断をする傾向が大きくなるはずです。
これを見事なまでに販売戦略に取り入れたコレクションが、先にご紹介した『CryptoNinja Partners(CNP)』です。一次販売の売り出し価格が0.001ETH(2022年5月中旬時点レート換算:220円)でしたから、そもそも値崩れを起こしたとしてもたかが知れているわけです。そして、この記事を執筆している時点のOpenSeaでのフロア価格が0.6ETHですから、1次販売から既に600倍もの価格が付いていることになります。
これは、単に初期販売価格が安価だったということはもちろんですが、やはりコミュニティがしっかり形成されていてファン層が厚いという点が、これほどまでに価値を高めているという1つの好事例になるでしょう。
CryptoNinja Partners(CNP)については、こちらの記事で詳しく解説していますので、同時並行で読み進めると理解が深まること間違いなしです。
また、同様の販売戦略を取り入れた姉妹コレクションである『CNP Jobs(CNPJ)』も成功しているプロジェクトになっています。
2022年7月15日リリースで一時販売は0.001ETHでしたが、販売から約2ヶ月経過した時点でOpenSeaにおけるフロア価格がおおよそ0.3ETHとなっていますので、この時点で初期販売から300倍近く価格上昇した結果になっています。
今回のまとめ
というわけで、NFTアートを購入する際に価格下落リスクを極力抑えるための必須ポイントをもう一度確認しておきましょう。
購入時重要ポイントのおさらい
- コレクション自体にオリジナリティ(独創性かつ唯一性)があること
- コレクションが生み出される『コミュニティ』がしっかりと育っていること
- マーケットにおいてしっかりとした流動性が発生していること
- 初期販売価格が極めて安価であること
この他にもポイントとして挙げられる項目はあるのかもしれませんが、今回は上記4点に絞って解説しました。
NFT自体はまだまだ始まったばかりの産業です。しかも、かの有名な『Bored Ape Yacht Club』でさえも、誕生してから漸く1年が経過したという非常に新しい分野であることを先ず認識することが大切です。
しかし、このNFT産業がとてつもない可能性を秘めている成長産業であることに疑いの余地はないと感じます。まだNFTを買ったことがないという方は、この記事を参考にしながらぜひ一度購入してみてください。
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※ GMOコインは、2023年4月3日に発表された「2023年 オリコン顧客満足度®調査 暗号資産取引所 現物取引」で、総合第一位(3年連続)を獲得している取引所です。
上記の通り、売買や送出金に関わる手数料が安価もしくは無料なので、取引量が多くなればなるほど手数料の安さに魅力を感じるようになります。
暗号資産の出金について、取引所内におけるウォレット間の振り替えなど面倒な作業もなく、出金申請完了から自分の『MetaMask(メタマスク)』ウォレットに着金するまでのスピードも断然早いのでストレスフリーです。
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入金手数料 | 住信SBIネット銀行から入金 無料 住信SBIネット銀行以外 330円 | 銀行振込 無料 (手数料は負担) コンビニ入金 3万円未満 770円 3万円以上 30万円以下 1,018円 クイック入金 3万円未満 770円 3万円以上 50万円未満 1,018円 50万円以上 入金額 × 0.11%+495円 | 即時入金 無料 (振込入金:手数料は負担) |
出金手数料 | 三井住友銀行 3万円未満 220円 3万円以上 440円 三井住友銀行以外 3万円未満 550円 3万円以上 770円 | 各金融機関 407円 | 各金融機関 無料 |
というわけで、今回は以上です。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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